2007年11月15日
カロリー制限は、神経のSIRT1活性化を介してアルツハイマー病の原因と考えられるβアミロイド生成を防ぐ
最新の抗老化研究結果において、サーチュイン(sirtuin)ファミリーの活性化は、長寿効果(テロメア短縮を抑える効果)とよく結び付けられますが、この効果は、アルツハイマー病の研究から生まれたもののようです。
このサーチュインは、アルツハイマーの原因と言われる脳内βアミロイド(Aβ)の生成を抑制さえる効果で研究が行われていたのです。
また、レスベラトールの研究も、同じような経路で研究が行われていたようです。
そもそも、ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD)+(r)依存的なサーチュインは、カロリー制限による寿命延長作用の主要調節因子として知られています。
2006年6月2日のJ Biol Chem誌に発表された研究成果から、NAD+(r)依存的なサーチュイン・SIRT1の脱アセチル化活性を促進することで、カロリー制限はアルツハイマー病に特有のAβペプチドの生成を抑制すると考えられました。
実験の結果、細胞内SIRT1発現/活性を調節することで、カロリー制限時におきうる脳内Aβ量変化をマウス神経で再現することができました。
SIRT1を活性化させると、αセクレターゼ活性が亢進し、in vitroにおいてAβペプチドの合成が抑制されました。このことから、SIRT1を介した脱アセチル化活性がαセクレターゼによるAPPの非アミロイド性経路を促進し、Aβ生成が抑制されると考えられました。
また、今回の実験から、SIRT1活性化によるαセクレターゼ活性亢進には、SIRT1によるRhoキナーゼ・ROCK1のダウンレギュレーションが部分的に関与していると分かりました。ROCK1の活性化を維持するとSIRT1を介したAPPのαセクレターゼ分割が有意に抑制されることが確認されています。
この報告では、カロリー制限により、このサーチュインファミリーの1つSIRT1が活性化すると報告されていますが、現在、赤ワインポリフェノールの1つであるレスベラトロールは、カロリー制限による飢餓状態でなくても、このサーチュイン(SIRT1やSir2)を活性化する効果が確認されています。
そのため、レスベラトロールは、アルツハイマー病の予防効果やテロメアの短縮抑制による長寿効果が大きく期待されているのです。
W. Qin, T. Yang, L. Ho, Z. Zhao, J. Wang, L. Chen, W. Zhao, M. Thiyagarajan, D. MacGrogan, J. T. Rodgers, et al. Neuronal SIRT1 Activation as a Novel Mechanism Underlying the Prevention of Alzheimer Disease Amyloid Neuropathology by Calorie Restriction. J. Biol. Chem., August 4, 2006; 281(31): 21745 - 21754.
▼細胞の寿命を決定する『テロメア』と『サーチュイン』
▼レスベラトロールの脳(痴呆症やアルツハイマーなど)への効果
赤ワインで脳の活性化
アルツハイマー予防に赤ワインポリフェノール
赤ワインポリフェノール レスベラトロールがアルツハイマーに良い訳
赤ワインで痴呆症の発症率減!なんと1/4に!
▼レスベラトロールの長生き効果:
赤ワイン/ブドウの長生きポリフェノール レスベラトロール
もっと詳しく レスベラトロールと長寿・長生きの関係
長生きポリフェノール レスベラトロールの長生き効果 Natureでの報告

このサーチュインは、アルツハイマーの原因と言われる脳内βアミロイド(Aβ)の生成を抑制さえる効果で研究が行われていたのです。
また、レスベラトールの研究も、同じような経路で研究が行われていたようです。
そもそも、ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD)+(r)依存的なサーチュインは、カロリー制限による寿命延長作用の主要調節因子として知られています。
2006年6月2日のJ Biol Chem誌に発表された研究成果から、NAD+(r)依存的なサーチュイン・SIRT1の脱アセチル化活性を促進することで、カロリー制限はアルツハイマー病に特有のAβペプチドの生成を抑制すると考えられました。
実験の結果、細胞内SIRT1発現/活性を調節することで、カロリー制限時におきうる脳内Aβ量変化をマウス神経で再現することができました。
SIRT1を活性化させると、αセクレターゼ活性が亢進し、in vitroにおいてAβペプチドの合成が抑制されました。このことから、SIRT1を介した脱アセチル化活性がαセクレターゼによるAPPの非アミロイド性経路を促進し、Aβ生成が抑制されると考えられました。
また、今回の実験から、SIRT1活性化によるαセクレターゼ活性亢進には、SIRT1によるRhoキナーゼ・ROCK1のダウンレギュレーションが部分的に関与していると分かりました。ROCK1の活性化を維持するとSIRT1を介したAPPのαセクレターゼ分割が有意に抑制されることが確認されています。
この報告では、カロリー制限により、このサーチュインファミリーの1つSIRT1が活性化すると報告されていますが、現在、赤ワインポリフェノールの1つであるレスベラトロールは、カロリー制限による飢餓状態でなくても、このサーチュイン(SIRT1やSir2)を活性化する効果が確認されています。
そのため、レスベラトロールは、アルツハイマー病の予防効果やテロメアの短縮抑制による長寿効果が大きく期待されているのです。
W. Qin, T. Yang, L. Ho, Z. Zhao, J. Wang, L. Chen, W. Zhao, M. Thiyagarajan, D. MacGrogan, J. T. Rodgers, et al. Neuronal SIRT1 Activation as a Novel Mechanism Underlying the Prevention of Alzheimer Disease Amyloid Neuropathology by Calorie Restriction. J. Biol. Chem., August 4, 2006; 281(31): 21745 - 21754.
▼細胞の寿命を決定する『テロメア』と『サーチュイン』
▼レスベラトロールの脳(痴呆症やアルツハイマーなど)への効果
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赤ワイン/ブドウの長生きポリフェノール レスベラトロール
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